
聖地エルサレムで見つけた、最後の晩餐が描かれた金属のアンティークプレート。
直径約10cmと結構大きい。
下半分にはJERUSALEM(エルサレム)の文字が。
3つの聖地、4つの民族 聖地エルサレム
イスラエルにある聖地エルサレムは、聖書に出てくるほどの昔から、聖なる土地とされてきました。
城壁に囲まれたエルサレム旧市街の中には、三大宗教にとっての聖地があります。
キリストが亡くなった『聖墳墓教会』

イスラム教徒の指導者アッラーが昇天した『岩のドーム』

ユダヤ教徒の聖地『嘆きの壁』

また、その城壁の中は、ユダヤ人地区、ムスリム地区、クリスチャン地区、アルメニアン地区の4つに区切られています。

信徒が作る聖なる場所
聖地って写真じゃ伝わらないと思いますが、みなさんの想像以上にすごい場所なんです。
どの聖地でも泣きながら本気で祈りを唱えたりする人ばかり。

例えばユダヤ教の聖地「嘆きの壁」。
写真で見る限りただの古い壁です。
特別見たいと思いますか?
僕は全く興味ないなと思っていたので、行くつもりはありませんでした。
しかし、たまたま道すがら通りがかったので、せっかくなので見学に行きました。
結果、
鳥肌ぶわああああああああああああああ!!!!!
何百人ものユダヤ教徒の作る空気、雰囲気がただの壁を聖なるものへと変化させていました。
逆の意味で期待を裏切られた場所はここが一番でした。
イスラム地区でキリストのお店?大丈夫?
それくらい熱心な教徒が集まる聖地が、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と3つもあるんです。
それは対立もします。
11世紀〜13世紀にかけて、十字軍遠征ではキリスト教とイスラム教が聖地を奪い合いがありました。
いまだに続くパレスチナ問題では、イスラム教とユダヤ教がいがみ合っています。
このような奪い合いの歴史があったので、聖地エルサレムではいまだに異教徒に対していがみ合っているのかなと思っていました。
しかし・・・
実はこのキリストの最後の晩餐が書かれたプレートは、イスラム地区で買ったんです!
イスラム地区を歩いていたら、なぜかキリスト教徒の物のみを売っているお店がありました。
「これって敵地に店を構えるようなものじゃないのか?大丈夫なのかな。」
と心配でしょうがありませんでした。
でもそのあと、その心配は必要ないのかな、と思えるできごとがありました。
イスラム教の聖地「岩のドーム」に行ったときのこと。
その入り口に、イスラム教徒の方が門番のように立っていました。
そこへ白人の観光客が入って行きました。
門番「Are you Muslim?(君はイスラム教徒かい?)」
白人男性「No,Christian(いいや、キリスト教徒だ)」
僕(わーどうなるのどうなるの?大丈夫なの!???)
門番「Welcome!」
僕(全然大丈夫だったー!)
勝手に異教徒同士はいがみ合い続けていると思っていた僕には、衝撃的というか、安心できた出来事でした。
全員が全員、いがみ合い続けているわけではないんだな。
よかったー。
というわけで、勝手に僕が先入観で激しく対立していると思っていただけで、イスラム地区にキリスト教のお店があってもさほど問題ないということがわかりました。
新しい文化に触れるときは、先入観を持って見ないようにしなきゃですね。
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