
世界一高いコーヒーをご存知ですか。その名はルアクコーヒー、コピルアク。
ザ・リッツ・カールトン東京では、1杯5000円(!)以上するという代物。
そんなコピルアクは、インドネシアのバリ島でお安く手に入っちゃうんです。
コピルアクが出てくる映画
コピルアクを一躍有名にしたのがこの映画。
『最高の人生の見つけ方』
僕もこの映画で初めてコピルアクを知りました。
見たことがある人は、もうどんなコーヒーかわかりますよね。
世界一高いコーヒーには、とんでもない秘密があったのです。
コピルアクの衝撃的な作り方
コピルアクとはコーヒーの中でも上質な豆だけを使用したコーヒーです。
ではどうやって上質な豆を選定するのでしょうか。
ここがコピルアクの面白いところ。
機械を使って?
その道のプロの人が?
いえいえ。
コピルアクは鼻が非常に効く、非常にグルメな者に選定してもらっているのです。
その選定者が、こちら!

ジャコウネコ先生です!!
コピとはコーヒー、ルアクはジャコウネコを指します。
「どうやってジャコウネコが選定するの?」とお思いでしょう。
「これとこれとこの豆が上質だよ!」と、指をさして教えてくれればいいのですが、残念ながらそうもいきません。
ではどうするのか。
実はジャコウネコのある習性を利用していました。
ジャコウネコはコーヒー豆でも、非常に上質な実しか食べません。
そのジャコウネコが排泄したフンの中から、未消化のコーヒー豆を集め、高温焙煎するのです。そのため、非常に生産量が少なく、このお値段になってしまうのです。
「・・・それ、汚くないの?」
ご安心ください。
今回は実際にどうやってジャコウネコのフンからコーヒー豆を集めるのか、見学してきました。
Alas Harum Agro Coffee Plantation
今回ルアクコーヒー見学をさせてもらったのは、バリ島の「Alas Harum Agro Coffee Plantation」という場所。
Ubduから棚田のレストランに向かう途中にあります。
この「Alas Harum Agro Coffee Plantation」では、コピルアクの製造過程も詳しく教えてもらえるので、体験型の観光が好きな人にはおすすめ!

「今日は人が少ないからジャコウネコ抱っこしてみる?」
という事で、肩に乗せてくれました。
人懐っこさ!!!かわいい!!!!!!!!!!


コピルアクのつくりかた
コーヒー豆は、一番外側に実があり、その中に殻に包まれた種があり、その殻を割ると皆さんご存知のコーヒー豆が入っています。
ジャコウネコは種ごと実を食べてしまうので、この殻で包まれたコーヒー豆は直接フンに触れずにすむのです。
1:まずフンからコーヒー豆を選定します。

2:これを5日間天日干しにし、お湯で洗います。

3:ここで初めて殻を割り、コーヒー豆を出します。これは一つ一つ手作業で行います。

4:再びお湯で洗い、2日間天日干しします。
5:1kgを45分間、豆がコーヒーカラーになるまで、煎ります。

6:石臼を使い、粉になるまですり、完成です!

バリ島のスーパーなどで売っているルアクコーヒーは、他のコーヒーも混ぜてある粗悪品が多いそうです。
こちらでは、作っている過程で匂いを嗅がせてくれます。
スーパーで売っているものと比べさせていただいたのですが、匂いが全然違いました。
コーヒーに全く詳しくはないのですが、違いがはっきりわかるほど違います。

売っている商品にも匂いを嗅ぐ用の穴があり、ルアクコーヒーであると匂いでわかります。
こちらでは豆の状態の物も売っていました。
コーヒーやハーブティが14種類も試飲できる!

「Alas Harum Agro Coffee Plantation」ではいろいろなハーブなども育てていて、なんと14種類ものティーとコーヒーを試飲することができます(有料だったかな?忘れました)。
このグラスと受け皿も可愛いですよね。
板に14個の穴がくり抜かれていて、そこにこの小さなカップがはあまるようになっています。
キャンプとかの時にこれ使いたいなあ。

〔10種のティ〕
マンゴスチンティー
ロゼラティ
ジンセンティ
シナモンティ
サフランティ
ジンジャーティ
レモンティ
レモングラスティ
チョコレートティ
バニラティ
〔4種のコーヒー〕
ジンセンコーヒー
ココナッツコーヒー
シナモンコーヒー
ジンジャーコーヒー
ぼくのオススメはココナッツコーヒーとロゼラティ。
この二つは結局購入してしまうほど美味しかった!
コピルアクも格安の500円くらいで飲むことができます。
お味はというと・・・
んー。あんまりだなあ笑。
なんというか、お茶のような薄さ。
香りは素晴らしいんだけどな。
基本的にコーヒーを飲まないので、美味しさがよくわからないのかもしれません。
しかし、もの珍しいのと、日本に比べるとはるかに安かったので、ネタとして買ってしまいました。
コーヒーの作り方から、14種類の試飲まですっかり楽しんでしまい、東南アジアなら当たり前の値切ることを忘れてしまいました。
もうそれほど楽しかった!大満足★★★★★!
バリ島の中でも3本の指に入るほどオススメです!
予約はしないでも入れました。
コピルアクお値段は当時のレートですが、
60g :約2200円
100g:約3600円
200g:約6000円
でした。
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