カラフルな伝統工芸。ベトナム漆器

ベトナムのホイアンのお土産雑貨屋さんで購入した、かわいい漆器の小物入れ。
トンボや蝶、蓮などの柄が多かったのですが、このお魚が一番可愛かった!

日本の漆器とベトナムの漆器

英語で「漆器」をなんと呼ぶか知っていますか?
陶磁器を「チャイナ」と呼ぶように、漆器は「ジャパン」とも呼ばることがあります。
ヨーロッパで最初に紹介されたのが日本の漆器だったため、漆器はジャパンと呼ばれはじめたと言われています。
しかし、本当のルーツは中国南部からベトナムにかけて、という説もあるそうです。

日本の漆器と言えば、赤や黒、金を使った、厳かで敷居の高いイメージですよね。

赤を基調とした厳かな日本の漆器 photo

しかしベトナムでは、南国を思わせるポップな色使いをしているのが特徴の一つです。
おごそかな日本の伝統工芸も素敵ですが、カラフルでポップな伝統工芸というのも新鮮で面白いですね!

ベトナムのカラフルな漆塗りの歴史

ベトナムの漆塗りのルーツは、ベトナム最後の王朝、古都フエのグエン朝時代(1802-1945)にさかのぼります。

グエン朝時代、宮殿などの建物には色鮮やかな漆を塗料に使用していました。
その中でも1820年代、 伝統にとらわれない新たな芸術を推奨したミンマン帝の誕生により、 伝統的な赤や金のほかにも、青や緑、黄色などの色鮮やかな色々が登場しました。

ミンマン帝のおかげで、今日のポップで色鮮やかな漆塗り文化が生まれたのです。

ミンマン帝廟 photo

蒔絵と螺鈿

漆の木 photo

漆器とは、漆の木の樹液を精製した物を塗ったもの。
日本漆器とベトナム漆器の違いは、色の豊富さ、漆の木の種類だけでなく、実は塗り方も異なっているのです。

日本の手法:蒔絵(まきえ)

日本の塗り方は主に蒔絵(まきえ)と呼ばれる手法。
漆をつけた筆で絵を描いて、その部分に金などを振りかける事によって、それがくっついて絵になるという方法です。

黒塗桐鳳凰文様金銀蒔絵貝合道具 photo

ベトナムの手法:螺鈿(らでん)

対してベトナムは、螺鈿(らでん)と呼ばれる手法をとります。
螺鈿には2種類あります。

1つ目は、まず漆を塗って、そのあと模様の形に切り抜き、その部分にキラキラ光る貝のかけらや卵の殻などを、はめ込む方法。

2つ目は、下地全面にまず貝のかけらを貼り、次にそれをすべて覆うように漆を塗る。
そして最後に模様の形に切り取ると、下に貼付けた貝の部分が現れて模様になる、という方法です。

螺鈿  Lacquer workshop  photo

購入場所

こちらの漆器はどこでも売ってます。
ホーチミン、フエ、ホイアン、ハノイに行きましたが、どの都市でも確実にお土産屋さんに売っています。
ホーチミンの空港のお土産屋でも見かけました。

漆器は年配の方へのお土産にもいいですし、ポップなカラーなので若い方へのお土産にもいいかもしれません。
カラーやモチーフが色々あるので、楽しんで選んでみてください!

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